秋山伸子講演会、日本におけるモリエール

 今年はモリエール生誕400年の記念の年ということで、モリエールの誕生日の1月15日、コメディー=フランセーズでは、『タルチュフ』(1664年初演版)の上演とモリエールを讃えるセレモニーが行われました。今回の講演では、臨川書店刊行の『モリエール全集』全10巻(2001-2003年)の新訳を用いて行われた近年の公演を糸口に今日モリエールを上演することの意義についてお話できればと思います。おもに取り上げるのは、静岡県舞台芸術センターによる『病は気から』の公演(ノゾエ征爾による潤色・演出、2012年の初演に続き、2017年、2021年再演)、劇団俳優座による『病いは気から』の公演(髙岸未朝演出、萩京子作曲、2017年公演)に加え、高間響の独創的戯曲『そこまで言わんでモリエール』(2018年、笑の内閣により上演)や澤田育子による構成・潤色・演出(音楽、中村中)の戯曲『拝啓、モリエール様—モリエールへの挑戦状— ~“ドン・ジュアン”より~』(2022年4月good morning No5による公演)の予定です。

秋山 伸子[AKIYAMA Nobuko] :京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。 パリ第4大学文学博士。 松山大学経営学部教授を経て、現在、青山学院大学文学部フランス文学科教授。 主な著書、『フランス演劇の誘惑』(岩波書店、2014年)。翻訳『モリエール全集』(共同編集・翻訳、全10巻、臨川書店、2000-03年、2003年、第10回日仏翻訳文学賞受賞)

【日時】2022年5月29日(日)16時半〜18時
【場所】明治学院大学白金キャンパス1201教室
東京都港区白金台1-2-37(白金高輪駅もしくは白金台駅(東京メトロ南北線/地下鉄都営三田線)から徒歩7分。)
【申し込み】参加費無料・要事前登録
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※現在Zoomでの映像配信も検討中です。
【問い合わせ】日仏演劇協会事務局(office at sfjt.sakura.ne.jp)